帯域制限を行いたいがパケシェを買う余裕はない
ネットワークの統廃合を行うと決めてから、どうしても避けられないのが帯域制限
今あるルータでQoSが行える機器があるので何とかならないか調べるも、肝心なセッション数が足りない。
それに、複数のネットワークを組み直すので、IPアドレスの付け替えが発生し、手間がかかる。
現状のネットワークを極力変更したくない&費用がないという観点から、なるべく安くて帯域制限が出来る機器を選ぶことにした。
1本の土管内に複数のVLANを通すことになるので、現状使っているL2スイッチでVLANと帯域制限出来る機器に変える事で具現化させることにする。
機器候補を幾つかピックアップした中で、実績と価格で、アライドテレシスの「CentreCOM GS900M V2」シリーズを第一候補とした。
メーカサイトのコマンドリファレンスを読んでいると、次の一説が記載されていた。
Note – 実際に制限される帯域は、MAXBANDWIDTHパラメーターで設定された最大帯域幅より高いレートとなる場合があります。トラフィックのフレームサイズが小さいほど誤差が大きくなり、最大15Mbps程度の誤差が発生します。
これを読んで、今回は、主として通常のインターネットでの利用だから、そんなに気しなくてもいいのかなと考え、いざとなれば、snmpを計測して値が閾値より高くなれば、閾値を下げる設定変更で対応すればいいかと考えていました。一応、メーカへ気になる事を問い合わせてみた。
WEB上のコマンドリファレンス内容と異なる
誤差は上限のみで下限では起きないかどうかなどを問い合わせました。
頂いた回答は、まず質問の回答でなくお詫びからであった。
WEB上のコマンドリファレンス内容に誤りがあるというものでした。改定された内容がWEB上にコマンドリファレンスには反映されていな状況のようで、実際に変更された内容は
Note – 本機能はネットワークの帯域幅ではなく、実際に転送するフレームに対する L2 ヘッダーを含むデータの転送速度の帯域を制限します。
MAXBANDWIDTH パラメーターで設定される最大帯域幅にはイーサネットフレームの プリアンブルなどのオーバーヘッドは含まれないため、トラフィックのフレームサイズ が小さいほど誤差が大きくなり、設定値に対して最大 1.5 倍程度の誤差が発生します。
「最大15Mbps」と「最大1.5倍」では話が随分と異なってしまう。
小さいフレームだと、プリアンブルなどのオーバヘッド分が多くなるので、その分は考慮されませんから、閾値より最大で1.5倍大きくなるよということだ。
数百Mbitpsを閾値に想定した場合だと、誤差もかなりな値になり、利用しにくい機能になってしまうのではと考えてしまった。
今回の設定は、閾値を20〜40Mbipts程度で制御するので、誤差が生じれば、閾値を下げる対応で何とかなると判断している。
厳密な帯域制限を設けたい場合は、それ相応の機器を導入しなければならいことなのか。
一般的なインターネットを利用するネットワークで、どれくらい誤差が生じるか、今後、ブログで紹介したいと思います。
[…] 以前のブログに書いたように、CentreCOM GS900M V2シリーズを利用して、帯域制限をかける設定を行ってみた。 […]